SAVEER Hazy IPA

 地元、山口の地ビールを飲んでみよう。

 「SAVEER」(セイビア)シリーズは、周南市にあるスカイホップブルーイングという会社が作っているクラフトビール。救世主を意味する「SAVIOR」と「BEER」を合わせたネーミングであるらしい。

 そのひとつSAVEER Hazy IPAは、3回のドライホッピングにより香り豊かで、ジューシーなIPAに仕上がっているとのこと。

 原材料は麦芽、オーツ麦、小麦、ホップ、カラギナン。オーツ麦とはめずらしい。カラギナンは海藻からとれる成分で、ビールにおいては濁り除去のために使われるんだそうな。度数はIPAらしく、なかなか高めの7%。

 色はやや濃いめで、赤みを帯びて琥珀色っぽくなっている(なお瓶の底の方は若干白濁していた)。泡はシュワシュワした爽快タイプ。

 その泡をちびりとしただけで、結構ハードなホップの苦味がガツンとくる。苦さとともにある、鮮烈なグレープフルーツ。

 IPAらしい苦味と、グレープフルーツのフルーティさ、爽快なさっぱり感。表面的に感じやすいのはそれらだが、その奥には麦の旨みやコクが、重厚といってもいいレベルで存在する。

 ガッツリした刺激の王道的なIPAではあるが、その味わいの中でもグレープフルーツの要素が強めに出ているかな? ジューシーなIPAというのはその通りだと思う。

 こういう立派な地ビールを地元のブルワリーが作っていると思うと、特別な感慨があるね。旨し。